こんにちは!ジェイです。
今日はクリスマスイブですねっ!
みなさんはいかがお過ごしでしょうか?
前回の記事でゲーム制作で一番大事なのは「誰にどんなゲーム体験をさせたいか?」だと思うということを主張しました。
happynetwork2019.hatenablog.com
史上最高のゲーム体験
みなさんは今までプレイしたゲームの中で、一番心に刻まれて最高だと思うゲーム体験はどんなゲームのどんな体験でしたか?
ジェイさんはファミコンからやってきた世代なので、ゲームが時代が進むごとに進化してきたのをリアルタイムで見てきました。
その際に、スーパーマリオ、ドラクエ、FF、テイルズ、龍が如くなどなど、様々な名作をプレイして喜び、悲しみ、そして感動を体験してきました。
その中でも私が1番思い出に残ってるゲーム体験を紹介したいと思います。
ファミコンRPG『ラグランジュポイント』超技紹介・OP~オレギ討伐まで【マルカツ!レトロゲーム】 - YouTube
まず、いきなりオープニングのSFチックな雰囲気と特にBGMでゾクゾクさせられる!
そして、宇宙船がなぞのきかいへいに襲われて初めて戦闘BGMが流れた時には、なんだ!これが本当にファミコンの音なのか!?と衝撃を受けたのを今でも鮮明に覚えてます。
このBGMやSEは今聞いても当時のKONAMIのすごさを実感できると思います。戦闘のBGMとか聴いててしびれるでしょこの音色?
Nes: Lagrange Point Soundtrack - YouTube
KONAMI 8bitサウンドの究極の到達点
ラグランジュポイントが発売されたのは、1991年4月26日で、まだ一般家庭にはパソコンも携帯電話も普及していない時代です。
基本的にファミコン内蔵の音源は短形波2音+三角派1音(+ノイズ+DPCM)の3(+1+1)音で、ファミコンの音色は大別して4種類、全8種類という仕様になってます。
しかし、ラグランジュポイントは、VRC7という特殊音源チップが搭載されていて、ファミコン唯一のFM音源を実現してます。
ストーリーは近未来で人類が、地球から宇宙の移住用コロニーに住処を移した世界の話。
ランド2で発生したバイオハザードから、地球との連絡が途絶えたイシス。
宇宙航空学校のパイロット訓練生の主人公ジンは、イシスの第3次調査隊の一員としてランド1のポートに到着する。しかし、謎の機械兵に襲撃され、乗って来た宇宙船を破壊されてしまうのだった
という感じのストーリーです。
SF、戦闘システム、BGMどれをとっても当時は、とても斬新なゲームでした。
異次元のゲーム体験
当時のファミコンの音はピコピコやピロピロとした感じの音が多くてそれに慣れていたので、ラグランジュポイントを初めてプレイした時には、まるで数十年後の未来に飛ばされたようなゲーム体験をしました。
おもしろさには様々な種類があって、じわじわとおもしろくなっていくもの、後からおもしろさに気づくようなものも、今までプレイしたゲームの中にはたくさんありました。
でも、ゲームを開始してすぐにこんなに衝撃的な体験をしたのは、長いことゲームをやってきたけど、ラグランジュポイントだけです。
私にとってはそれだけ忘れられないほどの体験なのです。
ゲームの進化とゲームのおもしろさは比例するのか?
ゲームの性能はめまぐるしい勢いで進化してきました。
ファミコン、スーパーファミコン、メガドライブ、ゲームギア、ネオジオ、3D王、ニンテンドウ64、ゲームキューブ、プレステ
様々なハードが消えては現れて、今ではまるで現実と変わらないようなグラフィックのゲームもある程です。
ここで出てくる疑問が、よりリアルなゲームがよりよいゲーム体験を提供できるのか?2Dのドット絵のゲームより3Dのリアルなゲームの方が優れてるのか?
という問題が頭に思い浮かぶ人もいると思います。
しかし、2023年の現在でもレトロな2Dのドット絵やサウンドのゲームもまだまだ登場してます。
世の中がリアルなグラフィックしか求めないようであれば、UnityよりUnrealEngineの方がシェアが多くなってるはずです。
そうなってないのは、人間の感性ってそんなに単純なものではないからですよね。
・リアルなグラフィックを楽しむ人
・レトロ調のドット絵が好きな人
・豪華なサウンドが好きな人
人によって好みが違う以上、どんなゲーム体験を届けるのが正しいかという答えはないです。
だけど、この人間の感性をより深く知ることは、ゲーム体験を届ける我々ゲーム制作者にとっては非常に重要な課題でもあります。
人は完璧を求めるけど欠落に恋をする
人はみんな愛されたいし認められたい
— ジェイ@ゲーム制作Unity UnrealEngine (@JY20160816) 2023年10月9日
だからこそ強さを求めるけど
強いから尊敬されることはあっても愛されることはないと思う
逆に承認欲求が強いと他人に気に入られようとして自分の人生を生きられなくなる
結局は本当の強さとは自分軸で生きられるかどうか?
という問題になると思う
人は承認欲求があるので、満たされてない人は、より強く、より完璧になろうと思うようにできてます。
ここでよく考えてほしいのが、良い学校に行って、良い会社に入って、良い職業についた人が愛されるでしょうか?
答えは「ノー」で確かに良い職業などにつけば収入が、安定して安心感は手に入るけど、イコールにはなりません。
むしろ、弱さの部分に惹かれる人はたくさんいます。
私の周囲を見渡すと、「高」の部分に惹かれている人は少ないように感じてしまう。むしろ、「欠落」の部分に言いようのない求心力を感じて、飲み込まれている女子の多いこと多いこと(笑)
ひと昔前に人からすると、「だめんず好きなんだね」とポイッとカテゴライズされそうだが、そういうわけでもない。世に言う、「女癖が悪い」とか「借金まみれ」とかそういう人にはまっているわけではないからだ。言語化は難しいが、「信じられないくらい不器用」とか「なぜかモジモジしている」とか「全く後先を考えない」みたいなところだろうか。「高」の部分への恋心は、より「高」が現れればすぐにすげ変わる。なんとも単純な図式だ。整然とした基準が自分の中できていれば、非常にシンプルに恋愛ができる。
一方で、「欠落」への恋心はそうはいかない。
この領域の、この部分の、このパーツの、しかも、この欠け方が、たまらなく好き!という、天文学的数字の掛け合わせとなるからだ。そうそうすげかえられることはない。
しかもだ、「鼻が高い」「包容力がある」「気前がいい」などなど褒め言葉はあらゆるアプローチから存在するのに、「欠落」を表現する言語の進化は進んでいない。
だから、他者と共通認識が持てず、「え? かなり変わった趣味だね」といわれることとなる。(言語化されたとしても、共感できる人は少ないかもしれないが。)そもそも論だが。
誰が一般的にマイナスと呼ばれる部分に惹かれた時点で、「欠落」とは呼べなくなり、「個性」や「特徴」、あるいは「魅力」にまで、「昇華」されるのかもしれない。
このダメな部分に惹かれるというのはなんとなく理解できません?
ダイの大冒険で主人公のダイよりポップの方が人気があったり、めだかボックスで主人公の黒神めだかよりも、球磨川禊の方が人気があるのも弱さの中に人間らしさがあるからだと思います。
ポップは最初のうちは臆病で戦いで逃げ出してしまったりもしたけど、戦いの中で成長して最後はメドローアを習得し仲間のピンチを救うほどの成長を遂げました。
このシーンも大好きで弱い自分を肯定しながらもそれでも勝ちたいという思いがなんとも心に響きます。
人は人間らしさに惹かれるという想いが、ゲームを作る上でも大事になってくるのだと思います。
まとめ
今回はジェイさんにとって、今までで一番心に響いたゲーム体験を元に、実は人は欠陥に恋をするという結論を出しました。
世の中がすごい早さで発展していく一方で、昔ながらの大事な物を忘れたくないという思いで書きました。
「人生とは速度でなく方向である」by ゲーテ
と名言が示すように、自分の方向性を見失わないように生きるのが大事だなという言葉で、今回の日記は終わりにさせていただきます。
ここまで読んでくれて、ありがとうございました!